先日、土壌改良のため花壇に鍬(くわ)を入れ、開墾作業を行っていたときのことです。土の中から、思わぬ宝物が姿を現しました。 それは、今から23年前、当時の入所者様とスタッフが共に埋めたタイムカプセルでした。その内容は、「一年後の自分へ」と題し綴られた数名分の手紙。そこには、、リハビリに励む入所者様の切実な願いが、スタッフの代筆による温かな熊本弁のままつづられていました。
「1年後も元気で歩きよりますか?どぎゃんなっとるかわからんねえ。今、手も足も痛かけん、1年後の私は痛みが治っとるとヨカばってんなぁ・・・」
添えられた言葉のひとつひとつから、当時の想いと、お一人おひとりに寄り添う現場スタッフの熱量が、23年の時を超えて鮮明に蘇ってきました。 実は、このタイムカプセルに関わったスタッフが一人、今も現役で在籍しています。「一年後に掘り起こすはずが、すっかり忘れていた」と、当時の様子を懐かしみ笑っていました。
1994年、湧心苑の創立時、なぜこの花壇を作ったのか。その答えが、このタイムカプセルに隠されている気がします。この場所は単なる観賞用の花壇ではなく、入所者様が土に触れ、明日への希望を抱き、スタッフと共に夢を語り合う「心の交流の場」だったのです。
出水ふれあい通りの環境美化に貢献しながら、同時に地域に根ざした深い介護のドラマが紡がれている。まさに湧心苑の理念『お年寄の心を自分の心として』高齢者介護に取り組むという、創業時からの変わらぬ意志の象徴なのだと再確認しました。
To be continued・・・

