すえふじ医院 小児科

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震災後の子どもへの対応

熊本で地震が発生してから2週間が経過しました。
暑い中での避難生活、復旧作業等、本当に大変だと思います。

10年前の熊本地震や他の地域の震災後、子ども達の中に
「地震ごっこ」をする子がいるという報告が数多くあります。

具体例としては、
積み木やブロック、箱や椅子などを積み重ね、「地震です!!」など言いながら倒す。
緊急地震速報の真似をする。
家具を「震度6」「逃げろー!!」と言って揺らす など

大人としては、不謹慎に思えたり、周囲の目が気になったりしてやめさせたくなると思います。

地震ごっこは地震によるトラウマからの回復過程で起こる自然な反応のひとつと言われています。

トラウマ体験を受けた人は、大人であれば恐怖体験や苦しかった気持ちを他の人に話すなど、
表現活動を経て回復していきます。しかし大人のようにうまく言葉を使って表現できない子どもにとって、
「地震ごっこ」は地震によるトラウマやストレスを乗り越えるために本能的に行います。
遊びの形で行う自己治療のひとつです。
ごっこ遊びで地震を再現し、逃げたり騒いだりすることで少しずつ乗り越えていきます。

不安に思われるかもしれませんが、禁止するのではなく、
「怖かったね、もう大丈夫だよ。」など、優しく声をかけ見守りましょう。
また、あまりにも高く積み上げるなど、物理的に危険な時は
「それは危ないからやめようね。」などの制止も必要です。

地震ごっこを見て怖がる子もいるかもしれません。
災害トラウマからの回復は大人も子どもも個人差が大きいです。
怖い、嫌だと言わなくても固まっていたり、ボーっとしている子がいる時は、
「あの遊びは怖いかな?」と優しく声をかけましょう。
「怖い・嫌いな気持ちは命を守る大切な気持ち」であることを伝え、手を握ったり、背中をさすったりしてみましょう。
地震ごっこをしている場所とは違う場所で遊ばせるなどの配慮をしましょう。

その他、赤ちゃん返り、パニック症状、自傷行為など様々な影響が出てくることがあります。
症状が激しい時やひどい時や長引くときは専門医に相談しましょう。